
ラクにパスする「ラクパス式」
ラクパスが薦める学習方法は、(1)入力 (2)記憶 (3)出力の三つを繰り返すことです。小学校や中学校のときは当たり前に思える勉強の仕方ですが、なぜか大人になって資格試験を受けようとする頃には忘れてしまいがちです。
- 入力(input)
教室で授業を受ける、教科書を読む、講義の動画を見るなど、知識を自分の中に取り入れるプロセスです。以前はカルチャースクールやセミナールーム、専門学校などで、さまざまな講座を開催していました(現在は勤務先の大学での講義のみ行っています)。
- 記憶(Memory)
聞いたことや読んだこと、あるいは体験したことなどを、記憶として留めたり、知識として定着させるプロセスです。具体的には「ラクパス式」では、基本となるテキストの重要部分を空欄にした穴埋め形式の教材や赤い文字を隠せる赤シートを使った教材を使用しています。
- 出力(output)
覚えたことを書いたり話したりして表出するプロセスです。これも当たり前のことですが、資格試験に合格するためには正解を伝える(文章で回答を記述する、マークシートで正解の選択肢を塗るなど)必要があります。
ただ、試験に慣れていなかったり、緊張していたりすると、「本当は知っていたのに試験では答案に書けなかった」ということが起こります。
ラクパス式では出力(output)として、小さな発表(短いレポートを書いたり、声に出して答えるなど)を繰り返し行うという方法を採っています。短くても簡単なことでも「誰かに伝える」ことの練習になると考えるからです。
ラクパス式は「イモヅル式」
ラクパス式の特徴のひとつは、「イモヅル式」です。これは、 関連するテーマをグルーピングすることで複数の項目を覚えやすくしたり、 繰り返し出てくるテーマには教材の参照すべき別の箇所を示すことで復習を促したり、最初に概要を頭に入れてから詳しい内容に進むようにすることで煩雑さや苦手意識を減らしたりする工夫です。

上記のカラフルな図は、キーワードの出現頻度を分析するツールのひとつで「ワードクラウド」と呼ばれるものです。この例は、基本情報処理技術者試験のストラテジ系分野として試験に出てきた言葉を視覚的に表現したものです。
この図だけでは何を意味するのかよくわかりませんが、キーワードの関連を辿って結び付けていく手法などが、講師の指導経験と共に、効率的な学習を提供するラクパスの講義やコンテンツ作成などに活かされています。

学び続けるための仕組み
どんなに評判の良い学習法でも、続かなければ結果にはつながりません。ラクパス式が最も重視しているのは、無理なく学習を継続できることです。
資格試験の勉強は、仕事や学業、家庭の事情など、日々の生活と並行して進める必要があります。そのため、「毎日◯時間勉強する」「一気に全範囲を理解する」といった理想的すぎる計画は、かえって挫折の原因になりがちです。
ラクパス式では、学習を特別なイベントにせず、短い時間でもいいから、日常の中で学習を回し続けることを推奨しています。5分でも10分でも構いません。「少し入力し、少し思い出し、ほんの一言でも出力する」こと、その積み重ねこそが、合格を手繰り寄せる力を育てます。
完璧を目指さない勇気
ラクパス式では、すべてを一度で理解しようとすることを良しとしていません。資格試験の学習において、「分からない」「覚えきれない」箇所が出てくるのは、ごく自然なことです。大切なのは、
- 分からなかったことを放置しない
- 「次にどこを見ればよいか」が分かる状態を作る
- 何度も同じテーマに触れる前提で学習する
という姿勢です。イモヅル式をはじめとするラクパスの教材構成は、知識同士のつながりが自然に見えるよう工夫されています。
ひとつのテーマを理解しきれなくても、関連する別の項目を学ぶことで理解が深まったり、後から「あの意味はこういうことだったのか」と腑に落ちたりすることも少なくありません。
完璧に覚えてから次へ進む必要はありません。少し曖昧なままでも前に進み、繰り返し戻ってくることで、知識は徐々に定着していきます。
小さな「出力」が試験本番の強さになる
「知っているはずなのに、試験では答えられなかった」 これは、多くの受験者が経験する壁です。ラクパス式では、この壁を越えるために、小さな出力を意識的に繰り返すことを大切にしています。必要以上に長い文章を書いたり、難しい説明をしたりする必要はありません。
- 単語を声に出して説明してみる
- ノートに一行だけ要点を書く
- 選択肢の理由を自分なりに言葉にする
こうした短く簡単な出力でも、「誰かに伝える」「答案として表現する」練習になります。出力に慣れることで、試験本番でも知識を正確に表現できるようになるとラクパスは考えています。
才能ではなく、仕組みで合格
ラクパス式は、特別な才能や強い精神力を前提とした学習法ではありません。必要なのは、正しい手順と、続けられる仕組みです。
入力・記憶・出力を回し、イモヅル式で知識をつなげ、できなかった箇所を次の学習につなげる。このサイクルを淡々と続けることで、知識は確実に積み上がっていきます。
ラクにパスするとは、挑戦から逃げたり手を抜いたりすることではありません。無理をせず、学びを続けられる形に整えること。それこそが、ラクパス式が考える「合格への近道」なのです。
2026年に30周年を迎える講師の経験で培ったノウハウを活用した情報処理技術者試験の対策書は、インプレスから「イモヅル式」シリーズとして「イモヅル式 ITパスポート コンパクト演習 第2版」や「イモヅル式 基本情報技術者 科目A コンパクト演習」、「イモヅル式 応用情報技術者 午前 コンパクト演習 第2版」が、翔泳社から情報処理教科書シリーズとして「 iパスクイズ222 ITパスポート試験攻略の書」や共著「情報セキュリティマネジメント 要点整理&予想問題集」などが出版されています。また、大学入試の参考書「イモヅル式 情報Ⅰ 必修キーワード総仕上げ」も上梓しています。